夢を追いかけて。

どうもこんにちわ！実行委員坂井です。


突然ですが、


アナタの夢ってなんですか？


テレビを見ていると、きれいなアナウンサーがブラウン管の向こうから、幼稚園生に質問を投げかけていました。


ケーキ屋さん！


サッカー選手！


とってもかわいく問いかけに答える幼稚園生たち。


彼らはわかっていませんね。


この世の中、そんなに甘く出来ていません！



まぁ～そんな幼稚園生たちの映像をみていると懐かしさにかられ、ごそごそと戸棚をあさって見つけ出してきました。


『思ひ出』


そう、小学校の卒業文集です。


そのころの僕はまだまだカワイさ満点でヒゲも生えておらず、クラスの婦女子からは人気で、暴れないで下さい。だとか、坂井くんが近川さんを泣かしました。だとか、よく脚光を浴びていました。

ホント、素直にスキっていってくれればいいのに・・・自分の愛情をひねくれてしか伝えることが出来ないクラスの婦女子を寛大な心で受け止めていました。



そのころクラスではカンチョーが流行っており、クラス一部のヤンチャ男子どもがスキあらば打つべし！



打つべし！打つべし！



と、丹下のおやっさんもホレ込むぐらいに登下校時、休み時間、トイレ中などなど問答無用に己のすべてをあの瞬間に打ち込んでいました。


ぐおおおおおお！！！！

と廊下に倒れこみ、この世のものとは思えない形相で打ち込まれたものはもだえ苦しみ、その怒りを他人に与え、ソイツがさらに他のものに･･･


まさに、死の連鎖でした。

そしてブームも過ぎ去ろうかとしていたころ･･･


数人の男子で騒いでいると、とあるヤツが


なぁ？ジャンケンで負けたやつが女子にカンチョーしようぜ！


といいだしました。ジャンケンで勝てば余裕じゃん♪とみんなを煽り、死のジャンケン大会が始まり・・・



見事、言い出しっぺのオレが負けました。


低知能ながら、言い出しっぺなので引くに引けない状況になり、当時スキだった近川さんに思いっきり




カンチョーしました。


そうです。完全に僕は犯罪を犯してしまったのです。


近川さんは痛さと悔しさからその場にうずくまり、泣き叫ぶ。それを見た女子が駆け寄り、坂井君最低と罵声を浴びせる。

さらに助けを求めた友達は、低知能のクセに他人のフリをする始末。

そして帰りの会のとき、近川さんの友達が先生に実にエキサイティングに僕のカンチョーっぷりを報告してました。


その後先生、校長先生、親、相手の親に謝る大事件に発展し、クラスからカンチョーというブームは完全に消え去ったのでした。


そんな甘酸っぱいスキな子との思い出がつまった卒業文集・・・


将来の夢は人に感動を与える仕事に就く。


と書いてありました。他人の怒りを買うのはとっても得意なのですが、就職活動真っ最中。そんな仕事に就けるよう日々努力し頑張っています。


もしもタイムマシンがあるのならば、オレはあの日に戻って、女子にカンチョーしようぜっていった自分に向かっておもいっきりカンチョーしてやるのに。骨髄まで響く、ねじれのきいた一撃をかまして止めるのに･･･


ホント、夢はでっかくもったほうがいいよ。幼稚園生の無邪気な姿をみて、そっと昔の思ひ出に浸る午後のひと時でした。


おしまい